資料整理をしていたら、またしても(!)、貴重なメモが出てきました(!)
2004年、2007年の訪中時に、陳正雷老師が練習中にちょこちょこと言ってくれたポイントです。
この時は、「感覚」をしきりに仰ってました。
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・まず感覚でつかむこと。「24式を10年やっても感覚はない」
例)単鞭 >> 左手は蛇の頭。右手は尻尾。「合」で蛇が巻き込むように内に戻る。
・先天(生まれ持った)の気を養うのが目的
・意識(認識)がなければ一生かかっても(放松は)できない。意識が方向を決める。
・太極拳の放松は、ただの放松と違う。”気”を抜かない。”抱球”
・緩めるためには、站功で、腰(=胯)のまわり全体を緩める。
・まず1.心が分かり、2.身体が知り、そして3.神(精神)が分かる。
・肩が硬い=胯が硬い。
・胯を緩めて、胯が左右と動いて転回する(>>>転身や移動など)
内勁がうまくいかない原因はーー
1. 意で気を導く。気が動作を導く。(これが出来ていない)
2. 動作が不確かだと、勁が運行していない。
3. 疲れていると運行していない。
★ 老架と新架の違いは、(新架には)折疊があること。
例)倒巻肱
>>老架は、背中にあげて上からかぶせるように手が出る
>>新架は、後ろの腰を使って引き込んだら、胸の開合(折疊)で手が寄る(これによって快慢ができる)
★ただし、上記は、大中小の勁により形が異なってくる。ここになると老架も新架も同じ。
★老架では見えない円の動きが見えるのが新架。動きは老架の中に隠れている(陳ビン=息子さん説)。
・ 開合は、自然に任せて。理屈で動かすのじゃないから。
風格と特徴
・ 健身の作用と各部位の要求と認識をはっきりさせる。
・ 自分の身体を知る。
・全身を、上節(頭)、中節(上体)、下節(下肢)の3つに分ける。
頭がはっきりしなければ行方が分からない。意識がなければ体の方向が定まらない。
頭部は自然に真っ直ぐ。頂勁でアゴは引く。目は平らに。
・ (呼吸は)督脈(後ろ側)を上がって任脈(前側)を下がる。一巡してこれを小収点(xiao suo dian)という。
・ 舌先は上あごを支える。
・ 意念で3回に分けて呑み込む。(>>喉を潤す。呼吸と消化がスムーズになる)
・ 耳は後ろの音を聴く。首の筋肉を緩める。(=虚領頂勁)
中節(上体)
・ 動作がはっきりしないと、胸と腹がからっぽ。
・ 内気の練習をする。・ 気が精製されるところは「腎」。気を蓄えるのが「丹田」。「丹田」は「気の倉庫」という。
・腰椎は内に収めて下に沈める。心気、気を丹田に沈める>>>含胸抜背。
拳 >>>握った時は「虚」。打つ瞬間「実」。発力した時すぐ緩める。
歩法
・ 仆歩 >>>つま先は上げるな!(テツサは上げる)
・ 虚歩 >>>実は9、虚は1。片方の足で支える。・ 退歩の時、自然につま先から下がる(ハンドルのように)>>方向と関係する。>>>つま先が先に移動して方向を決める。
・ 歩法は軽く。すぐに地面に根を張る。
・内股から、外旋して緩まって放松。内旋して発勁。
>>>>>内旋——逆纏絲 外旋——順纏絲 >>>>纏絲勁
雲手の練習2種類
歩法・足を横に寄せる>>>左に軽く跳べる
・足を後ろにつく>>>転身できる
推手の練習
套路の練習は「自己を知る」練習。
大きく、小さく、緩やか、速く、いろいろ合わせて練習する。高くても低くても、ゆっくりでも速くでも、バランス良く。それから後に、全体としてゆったりとした太極拳ができる。
推手の練習は「自分を知り、相手を知る」こと。
技をかけて倒すことじゃなく、変化に対応するためには相手の動きを感じなければならない。それは自分を知ることである。時間がかかることである。
・ 套路と推手の練習を合わせて行うことで孫子の兵法になる。
・ 基本功から始める>>>歩法(用法)手法
・ 堋 将 ジー 按 = 四正
・ 釆 リエ 肘 靠 = 四隅 >>>>発勁
以上、鈴木いづみ記